家事の種類「掃除」編

毎日続く細々とした家事。
掃除、洗濯、料理etc.たくさんの種類があります。
今回は、その中でも掃除にスポットをあててみたいと思います。

まず、掃除という言葉を辞書で引いてみると、「ごみやほこりなどを掃いてきれいにすること」とあります。
片付けないと、と思うとき、整理整頓と掃除が頭の中で一緒になっていることは多いのではないでしょうか。
掃除だけに着目すると、大分ハードルが下がります。
家事に限らず、課題を小さくすると何でもやりやすくなりますね。

近代までの日本家屋は木、竹、紙から成り立っていました。
植物性の食物を中心に摂取していたため、ほうきで掃く、はたきをかける、あるいは雑巾で拭くなどすることで汚れを取り除くことができました。

西洋の住居では、住居の材質、動物性の食品を含む食生活などから、早くからアンモニア、塩素、有機酸、アルコールなどの化学薬品を使った掃除法が研究され、発達してきました。
18世紀のイギリスでは、すでに現在とほとんど変わらない掃除法が行われていたそうです。

ヨーロッパ大陸は地続きですので、ペストやコレラなどの感染症が非常に早く広がったという問題もありました。感染症を予防するためには徹底的な掃除が必要だった、という背景もあります。
現在の私達の状況にもあてはまるものがあります。

現代の家屋、食生活は、和洋のハイブリットです。
油性など落ちにくい汚れは洗剤で、そうでない汚れはほうきで掃く、はたきをかける、あるいは雑巾で拭くといった方法で取り除いていけばいいということになります。

掃除の内容が「汚れを取り除く」とシンプルになったところで、今度は家のなかを全部一度にやろうとすると大変です。
ここでも、作業を小さくしてみてはいかがでしょうか。
洗剤を使う作業なら、今日はまず台所シンクの中だけ、明日はトイレ。
ほうきで掃くなら、玄関のたたき。
ほうきだけ、というおうちはなかなか少ないでしょうから、どこか一部屋に掃除機をかける。
ちいさなステップを積み重ねていくことは、達成感もありますので、家事を続ける動機付けにもつながります。

家事は切れ目なく続いていくので、小さなステップを順に回していくことで、こころも身体も無理を少なくしていくことができるのではないでしょうか。

もちろん、今日は疲れたので絶対にやりたくない、という日もあるでしょう。
ずっと毎日疲れていてどうすればいいのか、という場合は、家事代行の利用もおすすめです。
家事代行のお掃除は、まさに「ごみやほこりなどを掃いてきれいにすること」なので、代わってやってもらうことができるのです。

地味に淡々と掃除をしているうちに、この荷物がなければ掃除機をかけるのが楽なのに、と思うときがくるかもしれません。
持物の整理、使いやすい収納には、また別の考え方が必要になります。
次回は「整理」について、お届けいたします。